ローダバランサー v2 の表示と管理

ローダバランサー v2 の表示と管理

Load-Balancer-as-a-Service (LBaaS) により、所定のインスタンス間で受信リクエストを均等に分散できます。分散を行うことで、負荷をインスタンス間で予測通りに共有することができ、システムリソースをより効率的に利用できます。受信リクエストを分散するのに、以下の負荷分散方式が使用できます。

  • ラウンドロビン: リクエストを複数のメンバーで順番に均等に割り当てます。
  • 送信元 IP: 同じ送信元 IP アドレスからのリクエストは同じメンバーに転送されます。
  • 最小接続数: アクティブな接続数が最も少ないメンバーにリクエストを割り当てます。

エンドユーザーは、さまざまなプロジェクトのユーザー用のロードバランサーや関連オブジェクトの作成、管理ができます。ロードバランサーや関連オブジェクトの削除もできます。

LBaaS v2 には、理解しておくべき新しい概念がいくつかあります。

ロードバランサー
ロードバランサーは neutron のネットワークポートを所有し、サブネットから割り当てられた IP アドレスを持ちます。
リスナー
あるロードバランサーでトラフィックをリッスンするポート番号は個別に設定でき、ロードバランサーに関連付けできます。同じロードバランサーに複数のリスナーを関連付けできます。
プール
プールは、ロードバランサーの背後に置かれ、ロードバランサー経由のトラフィックを処理するホストのグループです。
メンバー
メンバーは、ロードバランサーからのトラフィックを受信する実際の IP アドレスです。メンバーは複数のプールに関連付けできます。
ヘルスモニター
メンバーは時としてオフラインになることがあります。ヘルスモニターは、正常に応答していないメンバーにトラフィックが向かないようにします。ヘルスモニターはプールに関連付けされます。

既存のロードバランサーの表示

  1. OpenStack Dashboard にログインします。

  2. プロジェクト タブにおいて、ネットワーク タブを開き、ロドバランサー カテゴリーをクリックします。

    この画面では、既存のロードバランサーの一覧が表示されます。ロードバランサーの詳細を表示するには、それぞれのロードバランサーをクリックします。

ロードバランサーの作成

  1. OpenStack Dashboard にログインします。

  2. プロジェクト タブにおいて、ネットワーク タブを開き、ロドバランサー カテゴリーをクリックします。

  3. ロードバランサーの作成 ボタンをクリックします。

    概要のところに書かれている説明を参照して、作成したいロードバランサーで必要な情報を入力します。

    ヘルスチェックは対象のロードバランサーの各インスタンスに対して定期的に実行され、ヘルスチェックの結果は、そのインスタンスが新規コネクションを受け取れるかを判定するのに使用されます。

注釈

操作が成功したかどうかはメッセージでわかります。

ロードバランサーの削除

  1. 削除したいロードバランサーを選択し、ロードバランサーの削除 ボタンをクリックします。

    正常に削除するために、ロードバランサーは、関連付けられたリスナーやプールを持っていてはいけません。個々のロードバランサーからの アクション メニューからも削除操作できます。

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