ストレージバックエンド

ストレージバックエンド

OpenStack 環境は、仮想マシン向けの複数のデータプールがあります。

  • 一時ストレージは、インスタンスのために割り当てられ、インスタンスの削除時に削除されます。Compute サービスが一時ストレージを管理します。Compute はデフォルトで、コンピュートノードのローカルディスクにファイルとして一時ディスクを保存します。代わりに、一時ストレージのストレージバックエンドとして Ceph RBD を使用できます。
  • 永続ストレージは、すべてのインスタンスの外部にあります。2 種類の永続ストレージが提供されます。
    • ストレージバックエンドとして LVM や Ceph RBD を使用できる Block Storage サービス (cinder)。
    • ストレージバックエンドとして Object Storage サービス (swift) や Ceph RBD を使用できる Image サービス (glance)。

さまざまなストレージの選択肢に対して、ストレージバックエンドを設定する方法の詳細は、OpenStack Administrator Guide の Manage volumes を参照してください。

このセクションは、お使いの OpenStack 環境におけるデータ損失から保護する方法を議論します。

RAID ドライブ

ストレージを実装するハードディスクに RAID を設定することにより、ハードディスク障害からデータを保護します。ノード自体が故障した場合、データが失われるかもしれません。とくに、LVM ノードに保存されている全ボリュームは失われる可能性があります。

Ceph

Ceph RBD は、本質的に高可用性なストレージバックエンドです。複数のノードを用いてストレージクラスターを作成し、お互いに通信して動的にレプリケーションとデータ再配布を実行します。Ceph RBD ストレージクラスターは、OpenStack インスタンスに必要となる、すべての種類の永続データと一時データ (glance、cinder、nova) を取り扱える、単一の共有ストレージノードを提供します。

Ceph RBD は、Ceph RBD オブジェクトとして Block Storage のボリュームを保存することにより、オブジェクトレプリケーション機能を提供します。オブジェクトの各レプリカが別々のノードに保存されることを保証します。このことは、お使いのボリュームがハードディスクやノードの障害時、データセンター自体の障害時にも保護されることを意味します。

Ceph RBD をブロックストレージやイメージストレージと同じように一時ストレージ用に使用する場合、一時ボリュームを持つ仮想マシンの ライブマイグレーション <https://docs.openstack.org/admin-guide/compute-live-migration-usage.html> がサポートされます。LVM のみがボリュームをバックエンドとした仮想マシンのライブマイグレーションをサポートします。

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