実行中のインスタンスのソフトリブートまたはハードリブートを行うことができます。ソフトリブートは、グレースフルシャットダウンの後インスタンスの再起動を試行します。ハードリブートは、インスタンスの電源を一旦切って再投入します。
デフォルトでは、インスタンスをリブートする場合ソフトリブートとなっています。
$ openstack server reboot SERVER
以下のとおり --hard
パラメーターを指定して、ハードリブートを実行します。
$ openstack server reboot --hard SERVER
動作中のインスタンスをレスキューモードで再起動することもできます。例えば、インスタンスのファイルシステムが長期間使用されて破損した場合、この処理が必要になるかもしれません。
注釈
一時停止、休止、停止の処理は、インスタンスがレスキューモードの場合に許可されません。これらの処理により、元のインスタンスの状態が失われ、インスタンスをレスキューから復帰できなくなる可能性があるからです。
イメージがインスタンスにアクセスできなくなった場合でも、レスキューモードがアクセス手段を提供します。デフォルトで、初期イメージからインスタンスを起動し、現在の起動ディスクを 2 番目のディスクとして接続します。
以下のコマンドを実行して、インスタンスをレスキューモードで再起動します。
$ openstack server rescue SERVER
注釈
openstack server rescue コマンドの実行時、まずインスタンスがソフトシャットダウンされます。このことは、インスタンスを停止する前に、ゲストオペレーティングシステムが制御してシャットダウンする機会を持つことを意味します。シャットダウン動作は、 nova.conf
ファイルに設定できる shutdown_timeout
パラメーターにより設定できます。その値は、ゲストオペレーティングシステムがシャットダウンを完了するまでに許可される時間 (秒) を意味します。デフォルトのタイムアウトは 60 秒です。詳細は Description of Compute configuration options を参照してください。
タイムアウト値は、os_shutdown_timeout
によりイメージごと上書きできます。これは、異なる種類のオペレーティングシステムが正常にシャットダウンするために必要となる時間を指定できる、イメージのメタデータ設定です。
以下のコマンドを実行して、インスタンスを通常の起動ディスクから再起動します。
$ openstack server unrescue SERVER
デフォルトのイメージではなく、特定のイメージを用いてインスタンスをレスキューしたい場合、--image
パラメーターを使用します。
$ nova rescue --image IMAGE_ID SERVER
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