インスタンスの停止と起動

インスタンスの停止と起動

以下の手段の 1 つを使用して、インスタンスを停止して起動します。

インスタンスの一時停止と一時停止解除

インスタンスを一時停止するには以下のコマンドを実行します。

$ openstack server pause INSTANCE_NAME

このコマンドは、RAM に仮想マシンの状態を保存します。一時停止となったインスタンスは、一時停止した状態で実行が継続されます。

以下のコマンドを実行して、インスタンスの一時停止を解除します。

$ openstack server unpause INSTANCE_NAME

インスタンスの休止と再開

ハイパーバイザーレベルの休止操作を開始するには、以下のコマンドを実行します。

$ openstack server suspend INSTANCE_NAME

休止中のインスタンスを再開するには以下のコマンドを実行します。

$ openstack server resume INSTANCE_NAME

インスタンスの退避と復元

使用していないけれど、サーバー一覧に残しておきたいインスタンスを退避することは有用です。例えば、仕事の週末にインスタンスを停止でき、翌週に再び再開できます。すべての関連するデータとリソースは保持されます。しかしながら、メモリーの内容は失われます。退避したインスタンスが必要なくなれば、完全に削除することもできます。

以下の退避作業を実行できます。

  • インスタンスの退避 - インスタンスをシャットダウンし、関連するデータとリソース (ボリュームがバックアップされていなければ、スナップショットが取得されます) を一緒に保存します。メモリーの内容はすべて失われます。
$ openstack server shelve SERVERNAME

注釈

openstack server shelve コマンドはデフォルトで、インスタンスを停止する前に、ゲストオペレーティングシステムに制御してシャットダウンする機会を与えます。シャットダウン動作は、 nova.conf ファイルに設定できる shutdown_timeout パラメーターにより設定できます。その値は、ゲストオペレーティングシステムがシャットダウンを完了するまでに許可される時間 (秒) を意味します。デフォルトのタイムアウトは 60 秒です。詳細は Description of Compute configuration options を参照してください。

タイムアウト値は、os_shutdown_timeout によりイメージごと上書きできます。これは、異なる種類のオペレーティングシステムが正常にシャットダウンするために必要となる時間を指定できる、イメージのメタデータ設定です。

  • インスタンスの復元 - インスタンスを復元します。
$ openstack server unshelve SERVERNAME
  • 退避されたインスタンスの削除 - サーバーからインスタンスを削除します。データとリソースの関連づけが削除されます。インスタンスが必要なくなれば、リソース使用量を最小化するために、ハイパーバイザーからインスタンスを削除できます。
$ nova shelve-offload SERVERNAME
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