OpenStack Object Storage は、マルチテナントのオブジェクトストレージシステムです。高いスケーラビリティーを持ちます。RESTful HTTP API 経由で大規模な非構造データを低コストで管理できます。
以下のコンポーネントで構成されます。
OpenStack Object Storage API と生の HTTP リクエストを受け付け、ファイルのアップロード、メタデータの変更、コンテナーの作成などを行います。ウェブブラウザーに対するファイルやコンテナーの一覧表示も行えます。性能を向上させるために、プロキシーサーバーがキャッシュを使うこともできます。通常はキャッシュには memcache が使用されます。
Object Storage で定義されるアカウントを管理します。
Object Storage 内でコンテナーやフォルダーの対応付けを管理します。
ストレージノードにおいて、ファイルなどの実際のオブジェクトを管理します。
大規模なデータストアでハウスキーピング作業を実行します。複製サービスにより、クラスター全体で一貫性と可用性が確保されます。他の定期的なプロセスに auditor、 updater, reaper などがあります。
認証を処理します。通常は認証に OpenStack Identity を使用します。
ユーザーがコマンドラインクライアントを使って REST API にコマンドを発行するのに使用します。管理者ユーザー、 reseller ユーザー、 swift ユーザーのいずれのユーザーでも使用できます。
リングファイルを初期化し、パラメーターとしてデーモンの名前を受け付け、コマンドを提供するスクリプトです。ドキュメントは http://docs.openstack.org/developer/swift/admin_guide.html#managing-services にあります。
swift-recon ミドルウェアにより収集されたクラスターの様々な性能情報や統計情報を取得するために使用する CLI ツール。
ストレージリングの作成とリバランスを行うツール。ドキュメントは http://docs.openstack.org/developer/swift/admin_guide.html#managing-the-rings にあります。
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