このセクションでは、 Shared File Systems サービス用の share ノードをインストールおよび設定する方法を説明します。
注釈
設定ファイルのデフォルトは、ディストリビューションにより異なります。これらの既存のセクションとオプションを編集するのではなく、追加する必要があるかもしれません。また、設定のスニペットにある 省略 (...) は、保持すべきデフォルトの設定オプションを意味します。
パッケージをインストールします。
# apt-get install manila-share python-pymysql
/etc/manila/manila.conf ファイルを編集し、以下の作業をすべて行います。
[database] セクションで、データベースのアクセス方法を設定します。
[database] ... connection = mysql+pymysql://manila:MANILA_DBPASS@controller/manila
MANILA_DBPASS は Share File System データベース用に選択したパスワードで置き換えます。
[DEFAULT] と [oslo_messaging_rabbit] セクションに、RabbitMQ メッセージキューのアクセス方法を設定します。
[DEFAULT] ... rpc_backend = rabbit [oslo_messaging_rabbit] ... rabbit_host = controller rabbit_userid = openstack rabbit_password = RABBIT_PASS
RABBIT_PASS を RabbitMQ の openstack アカウント用に選択したパスワードで置き換えます。
[DEFAULT] セクションに以下の値を設定します。
[DEFAULT] ... default_share_type = default_share_type rootwrap_config = /etc/manila/rootwrap.conf
[DEFAULT] セクションと [keystone_authtoken] セクションに、Identity サービスへのアクセス方法を設定します。
[DEFAULT] ... auth_strategy = keystone [keystone_authtoken] ... memcached_servers = controller:11211 auth_uri = http://controller:5000 auth_url = http://controller:35357 auth_type = password project_domain_name = default user_domain_name = default project_name = service username = manila password = MANILA_PASS
MANILA_PASS は Identity サービスで manila ユーザー用に選択したパスワードで置き換えます。
[DEFAULT] セクションに my_ip オプションを設定します。
[DEFAULT] ... my_ip = MANAGEMENT_INTERFACE_IP_ADDRESS
MANAGEMENT_INTERFACE_IP_ADDRESS を share ノードの管理ネットワークインターフェースの IP アドレスに置き換えます。通常は、アーキテクチャー例 にある 1 番目のノードは 10.0.0.41 です。
[oslo_concurrency] セクションにロックパスを設定します。
[oslo_concurrency] ... lock_path = /var/lib/manila/tmp
share ノードは、 share サーバーの処理を行うか行わないかの 2 つのモードに対応しています。どのモードが使えるかはドライバーのサポート方法に依存します。
オプション 1 では、 share 管理のドライバーサポートなしでサービスをデプロイします。このモードでは、サービスはネットワークに関連する処理は何も行いません。インスタンスと NFS サーバー間のネットワーク接続性は運用者が保証しなければいけません。このオプションでは LVM ドライバーを使用し、このドライバーでは LVM と NFS のパッケージが必要です。また、 manila-share という LVM ボリュームグループ用の追加のディスクも必要です。
オプション 2 では、 share 管理のドライバーサポートありでサービスをデプロイします。このモードでは、サービスが share サーバーを管理するのに Compute (nova)、 Networking (neutron)、 Block Storage (cinder) の各サービスが必要です。 share サーバーを作成する際に使用される情報は、共有用ネットワークとして設定されます。このオプションでは、 share サーバーの処理に対応した汎用ドライバーを使用します。また、 selfservice ネットワークをルーターに接続できる必要があります。
警告
バグにより、同じ share ノード上で両方のドライバーオプションを使用することはできません。詳しい情報は、 Configuration Reference の LVM ドライバーの節を参照してください。
以下のいずれかの選択肢を選んで、 share ドライバーを設定してください。その後、ここに戻り、 インストールの最終作業 に進んでください。
Share File Systems サービスを依存サービスも含めて開始します。
# service manila-share restart
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