IPAM 設定

IPAM 設定

注釈

実験的な機能で、ドキュメントも不十分です。

Liberty 以降では、 OpenStack Networking では、IP アドレス管理 (IPAM) 機能に取り換え可能なインターフェースが導入されています。このインターフェースを使って、サブネットと IP アドレスの割り当て、解放におけるドライバーフレームワークが作成されており、別の IPAM 実装や third-party 製の IP アドレス管理システムと統合することが可能です。

基本

OpenStack Networking の IPAM 実装は 2 種類あります (取り換え対応の IPAM と非対応の IPAM です)。デフォルトでは、取り換え非対応の IPAM が有効になっています。これは以前のリリースとの後方互換性を提供するためです。一方、取り換え対応の IPAM をアップグレードしたシステムで使うためにはデータベースの移行が必要です。この移行は Mitaka リリース向けに計画されています。

取り替え対応の実装の参照ドライバーは、現時点では実験的な扱いです。取り替え非対応の実装以上の機能は何もありませんが、独自のドライバーや third-party 開発のドライバーを作る際の基本部分を提供しています。例えば、 IP アドレスの割り当てに別のアルゴリズムを使うドライバーを開発することは可能です。

取り替え対応の実装を有効にするには、 neutron.conf ファイルでこのドライバーを使うように設定します。 internal ドライバーは参照実装を意味します。

ipam_driver = internal

他のドライバー用のドキュメントでは、そのそのドライバーを指定するのに使用する値が書かれていることでしょう。

既知の制限

  • ドライバーインターフェースは、サブネットプール毎に別のドライバーを利用できるように設計されていますが、現在の実装ではシステム全体で 1 つの IPAM ドライバーしか利用できません。

  • 既存の OpenStack 環境を、取り替え対応の IPAM の新しい参照実装へ変換するためのデータベース移行は提供されていません。

  • third-party 製のドライバーは、既存の OpenStack 環境を third-party 製の IPAM に変換する仕組みを自分で提供する必要があります。

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