インストールと設定

インストールと設定

このセクションでは、コントローラーノードにダッシュボードをインストールおよび設定する方法を説明します。

ダッシュボードにより必要となるコアサービスは、Identity サービスのみです。Image サービス、Compute サービス、Networking サービスなどの他のサービスと組み合わせて、ダッシュボードを使用できます。また、Object Storage サービスのような単独のサービスを持つ環境でダッシュボードを使用することもできます。

注釈

このセクションは、 Identity service のインストールと設定 セクションの説明通りに、 Identity サービスが Apache HTTP server と Memcached を使用して適切にインストール、設定、運用されていることを前提にしています。

コンポーネントのインストールと設定

注釈

設定ファイルのデフォルトは、ディストリビューションにより異なります。これらの既存のセクションとオプションを編集するのではなく、追加する必要があるかもしれません。また、設定のスニペットにある 省略 (...) は、保持すべきデフォルトの設定オプションを意味します。

  1. パッケージをインストールします。

    # yum install openstack-dashboard
    
  1. /etc/openstack-dashboard/local_settings ファイルを編集し、以下の作業をすべて行います。

    • controller ノードの OpenStack のサービスを使用するように、ダッシュボードを設定します。

      OPENSTACK_HOST = "controller"
      
    • すべてのホストからのダッシュボードへのアクセスを許可します。

      ALLOWED_HOSTS = ['*', ]
      
    • memcached セッションストレージサービスを設定します。

      SESSION_ENGINE = 'django.contrib.sessions.backends.cache'
      
      CACHES = {
          'default': {
               'BACKEND': 'django.core.cache.backends.memcached.MemcachedCache',
               'LOCATION': 'controller:11211',
          }
      }
      

      注釈

      それ以外のすべてのセッションストレージ設定をコメントアウトします。

    • Identity API バージョン 3 を有効にします。

      OPENSTACK_KEYSTONE_URL = "http://%s:5000/v3" % OPENSTACK_HOST
      
    • ドメインのサポートを有効にします。

      OPENSTACK_KEYSTONE_MULTIDOMAIN_SUPPORT = True
      
    • API バージョンを設定します。

      OPENSTACK_API_VERSIONS = {
          "identity": 3,
          "image": 2,
          "volume": 2,
      }
      
    • ダッシュボード経由で作成するユーザーのデフォルトドメインとして default を設定します。

      OPENSTACK_KEYSTONE_DEFAULT_DOMAIN = "default"
      
    • ダッシュボード経由で作成するユーザーのデフォルトロールとして user を設定します。

      OPENSTACK_KEYSTONE_DEFAULT_ROLE = "user"
      
    • ネットワークオプション 1 を選択した場合、レイヤー 3 ネットワークサービスのサポートを無効にします。

      OPENSTACK_NEUTRON_NETWORK = {
          ...
          'enable_router': False,
          'enable_quotas': False,
          'enable_distributed_router': False,
          'enable_ha_router': False,
          'enable_lb': False,
          'enable_firewall': False,
          'enable_vpn': False,
          'enable_fip_topology_check': False,
      }
      
    • 必要であれば、タイムゾーンを設定します。

      TIME_ZONE = "TIME_ZONE"
      

      TIME_ZONE を適切なタイムゾーン識別子に置き換えてください。詳細は タイムゾーン一覧 を参照してください。

インストールの最終作業

  • ウェブサーバーとセッションストレージサービスを再起動します。

    # systemctl restart httpd.service memcached.service
    

    注釈

    systemctl restart コマンドは、動作していない場合、各サービスを開始します。

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