Image サービスの概要

Image サービスの概要

Image サービス (glance) により、ユーザーが仮想マシンイメージを検索、登録、取得できるようになります。 REST API が提供され、仮想マシンイメージメタデータを問い合わせり、実際のイメージを取得したりできます。Image サービス経由で利用可能な仮想マシンイメージは、単なるファイルシステムから OpenStack Object Storage のようなオブジェクトストレージシステムまで、さまざまな場所に保存できます。

重要

簡単のため、このガイドでは Image service が file バックエンドを使用するよう設定します。この場合、Image service が動作しているコントローラーノード上のディレクトリーにイメージがアップロードされ保存されます。このディレクトリは、デフォルトでは /var/lib/glance/images/ です。

次に進む前に、コントローラーノードがこのディレクトリに少なくとも数ギガバイトの空き容量を持っていることを確認してください。 file バックエンドはコントローラーノードのローカルファイルシステムに置かれることがほとんどなので、通常は glance を複数ノードで構成する場合には適さない点に気をつけてください。

他のバックエンドの要件は、Configuration Reference を参照してください。

OpenStack Image service は、概念アーキテクチャー に書かれているように Infrastructure-as-a-Service (IaaS) の中核です。エンドユーザーや OpenStack Compute のコンポーネントからの、ディスクやサーバーイメージ、メタデータ定義に関する API リクエストを受け付けます。ディスクやサーバーイメージの保管場所として、OpenStack Object Storage などの様々な種類のリポジトリーに対応しています。

キャッシュをサポートするために、 OpenStack Image service 上では多くの定期的なプロセスが実行されます。複製サービスにより、クラスター全体での一貫性と可用性が確保されます。他の定期的なプロセスには auditor、 updater, reaper があります。

OpenStack Image service には、以下のコンポーネントがあります。

glance-api
イメージの検索、取得、保存の Image API を受け付けます。
glance-registry

イメージに関するメタデータの保存、処理、取得を行います。メタデータは容量や形式などの項目があります。

警告

レジストリーは OpenStack Image service 自身が使用するプライベートな内部サービスです。ユーザーに公開しないでください。

データベース
イメージのメタデータを保存します。お好みのデータベースを選択できます。多くの環境では MySQL か SQLite を使用します。
イメージファイル用のストレージリポジトリー
さまざまな種類のリポジトリーがサポートされており、通常のファイルシステム (または、glance-api コントローラーノードにマウントされた任意のファイルシステム)、Object Storage、RADOS ブロックデバイス、VMware データストア、HTTP などがあります。いくつかのリポジトリーでは、読み込み専用の利用だけがサポートされている点に注意してください。
メタデータ定義サービス
ベンダー、管理者、サービス、ユーザーの独自のメタデータを有意義に定義するための共通 API。このメタデータは、イメージ、アーティファクト、ボリューム、フレーバー、アグリゲートなどの、さまざまなリソースにおいて使用できます。定義には、新しいプロパティーのキー、説明、制約、それが関連付けられるリソース種別が含まれます。
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