環境

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このセクションでは、サンプルアーキテクチャーを使用して、コントローラーおよび 1 つのコンピュートノードを設定する方法について説明します。

ほとんどの環境には、Identity service、Image service、Compute、少なくとも 1 つのネットワークサービス、ダッシュボードがありますが、Object Storage は他のほとんどのサービスと独立して動作できます。Object Storage のみを使用するユースケースの場合、適切なノードを設定した後に Object Storage サービスの追加 に進んでください。また、ダッシュボードは、少なくとも Image service、Compute、Networking を必要とします。

各ノードを設定するために、管理権限を持つアカウントを使用する必要があります。root ユーザーとしてコマンドを実行するか、sudo ユーティリティーを設定してください。

openSUSE において systemctl enable を実行すると、サービスがネイティブの systemd ではなく SysV Init スクリプトを使用する場合、警告メッセージが表示されます。この警告は無視できます。

最高のパフォーマンスのためには、お使いの環境が ハードウェア要件 にあるハードウェア要件を満たすことを推奨します。しかし、OpenStack は膨大な量のリソースを必要とするわけではなく、以下の最小要件で、コアなサービスと CirrOS のインスタンスをいくつか動かす検証 (POC) 環境には対応できることでしょう。

  • コントローラーノード: 1 CPU、2 GB メモリ、5 GB ストレージ

  • コンピュートノード: 1 CPU、2 GB メモリ、10 GB ストレージ

不要なものを最小にし、より多くのリソースを OpenStack 用に使うために、Linux ディストリビューションの最小インストールを推奨します。また、各ノードは、ディストリビューションの 64 ビット版をインストールしなければいけません。

最も基本的なインストールとしては、各ノードは単一のディスクパーティションで動作します。しかしながら、Block Storage のようなオプションサービスをインストールする場合には Logical Volume Manager (LVM) を検討すべきです。

初めてのインストールやテスト目的の場合、多くのユーザーは各ホストを 仮想マシン として構築することを選択します。仮想マシンのおもな目的は次のとおりです。

  • 1 台の物理サーバーで複数のノードを構築できます。各ノードは複数のネットワークインターフェースを持てます。

  • インストール中に定期的に「スナップショット」を取得したり、問題発生時に動作する設定に「ロールバック」したりできます。

しかしながら、仮想マシンを使用すると、インスタンスの性能が悪くなります。とくに、ハイパーバイザーとプロセッサーが nested 仮想マシンのハードウェア支援機能をサポートしない場合は顕著です。

注釈

仮想マシンにインストールする場合、お使いのハイパーバイザーが public ネットワークインターフェースに MAC アドレスフィルタリングを無効化する方法を提供していることを確認してください。

システム要件の詳細は OpenStack Operations Guide を参照してください。

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