Database サービスは、リレーショナルデータベースと非リレーショナルデータベースの両方のエンジン向けにスケール可能な信頼できるクラウド展開機能を提供します。ユーザーは、複雑な管理作業を実行することなく、迅速かつ容易にデータベース機能を利用できます。クラウドのユーザーとデータベース管理者は、必要に応じて、複数のデータベースインスタンスを配備および管理できます。
Database サービスは、高い性能レベルでのリソースの分離ができ、配備、設定、パッチ適用、バックアップ、リストア、監視などの複雑な管理作業を自動化します。
プロセスフロー例
この例は、Database サービスを使用するための高レベルなプロセスフローです。
OpenStack の管理者は、以下の手順で、基本的なインフラを設定します。
Database サービスをインストールします。
各種データベース用のイメージを作成します。例えば、MySQL 用のもの、MongoDB 用のものです。
trove-manage コマンドを使用して、イメージをインポートして、それらをテナントに提供します。
OpenStack のエンドユーザーは、以下の手順で Database サービスを配備します。
trove create コマンドを使用して、Database サービスのインスタンスを作成します。
trove list コマンドを使用して、インスタンスの ID を取得します。続けて、trove show コマンドを使用して、その IP アドレスを取得します。
一般的なデータベースアクセスコマンドを使用して、Database サービスのインスタンスにアクセスします。MySQL の例:
$ mysql -u myuser -p -h TROVE_IP_ADDRESS mydb
コンポーネント
Database サービスは以下のコンポーネントで構成されます。
trove-api コンポーネントと通信する CLI。
Trove インスタンスの作成と管理を行うための、JSON に対応した OpenStack 固有の RESTful API を提供します。
ホストで実行され、ホストにおいてアップデートしたい情報のメッセージをゲストインスタンスから受信します。
インスタンスの展開、インスタンスのライフサイクルの管理、インスタンス上の処理の実行をサポートする複雑なシステムフローの全体指揮を行います。
ゲストインスタンスの中で実行します。データベース自身の処理を管理、実行します。
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