このセクションでは、サンプルアーキテクチャーを使用して、コントローラーノードおよび 1 つのコンピュートノードを設定する方法について説明します。
ほとんどの環境には、Identity service、Image service、Compute、少なくとも 1 つのネットワークサービス、ダッシュボードがありますが、Object Storage は他のほとんどのサービスと独立して動作できます。Object Storage のみを使用するユースケースの場合、適切なノードを設定した後に Object Storage Installation Guide に進んでください。
各ノードを設定するために、管理権限を持つアカウントを使用する必要があります。root
ユーザーとしてコマンドを実行するか、sudo
ユーティリティーを設定してください。
最高のパフォーマンスのためには、お使いの環境が ハードウェア要件 にあるハードウェア要件を満たすことを推奨します。
以下の最小要件で、コアなサービスと CirrOS のインスタンスをいくつか動かす検証 (POC) 環境には対応できることでしょう。
OpenStack サービスや仮想マシンの数が増えると、最適なパフォーマンスを得るためのハードウェア要件も増えます。追加のサービスを有効にしたり仮想マシンを増やしたりした後で性能の劣化が見られた場合は、お使いの環境のハードウェアリソースを増やすことを検討してください。
不要なものを最小にし、より多くのリソースを OpenStack 用に使うために、Linux ディストリビューションの最小インストールを推奨します。また、各ノードは、ディストリビューションの 64 ビット版をインストールしなければいけません。
最も基本的なインストールとしては、各ノードは単一のディスクパーティションで動作します。しかしながら、Block Storage のようなオプションサービスをインストールする場合には Logical Volume Manager (LVM) を検討すべきです。
初めてのインストールやテスト目的の場合、多くのユーザーは各ホストを 仮想マシン として構築することを選択します。仮想マシンのおもな目的は次のとおりです。
しかしながら、仮想マシンを使用すると、インスタンスの性能が悪くなります。とくに、ハイパーバイザーとプロセッサーが nested 仮想マシンのハードウェア支援機能をサポートしない場合は顕著です。
注釈
仮想マシンにインストールする場合、お使いのハイパーバイザーがプロバイダーネットワークインターフェースに MAC アドレスフィルタリングを無効化する方法を提供していることを確認してください。
システム要件の詳細は OpenStack Operations Guide を参照してください。
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