Shared File Systems オプション 1: share サーバー管理のドライバーによるサポートなし

Shared File Systems オプション 1: share サーバー管理のドライバーによるサポートなし

単純化のため、この設定では Block Storage サービス用のストレージノードと同じ構成を持つものとします。ただし、 Block Storage サービスとの競合を避けるため、 LVM ドライバーでは別のローカルブロックストレージデバイスが必要です。このガイドでは /dev/sdc を使用しますが、お使いのノードに合わせて別の値に読み替えてください。

前提条件

注釈

ストレージノードにおいて以下の手順を実行します。

  1. 補助ユーティリティーパッケージをインストールします。

    • パッケージ LVM と NFS をインストールします。

      # yum install lvm2 nfs-utils nfs4-acl-tools portmap
      
    • LVM メタデータサービスを起動し、システム起動時に起動するよう設定します。

      # systemctl enable lvm2-lvmetad.service
      # systemctl start lvm2-lvmetad.service
      
  2. LVM 物理ボリューム /dev/sdc を作成します。

    # pvcreate /dev/sdc
    Physical volume "/dev/sdc" successfully created
    
  3. LVM ボリュームグループ manila-volumes を作成します。

    # vgcreate manila-volumes /dev/sdc
    Volume group "manila-volumes" successfully created
    

    Shared File Systems サービスが、このボリュームグループ内に論理ボリュームを作成します。

  4. インスタンスのみが Shared File Systems のボリュームにアクセスできますが、ボリュームに関連付けられたデバイスを管理するのはベースのオペレーティングシステムです。デフォルトでは、LVM ボリュームのスキャンツールが、ボリュームを含むブロックストレージデバイス用の /dev ディレクトリーをスキャンします。プロジェクトがボリューム上で LVM を使用している場合、スキャンツールがこれらのボリュームを検知し、それらをキャッシュしようとします。これにより、ベースのオペレーティングシステムとプロジェクトボリュームの両方にさまざまな問題を引き起こす可能性があります。ボリュームグループ cinder-volumemanila-volumes を含むデバイスのみをスキャンするように、LVM を再設定する必要があります。/etc/lvm/lvm.conf ファイルを編集し、以下の作業をすべて行います。

    • devices セクションに、デバイス /dev/sdb/dev/sdc を受け付け、他のデバイスをすべて拒否するフィルターを追加します。

      devices {
      ...
      filter = [ "a/sdb/", "a/sdc", "r/.*/"]
      

      警告

      ストレージノードがオペレーティングシステムのディスクで LVM を使用している場合、関連するデバイスをフィルターに追加する必要があります。例えば、/dev/sda デバイスにオペレーティングシステムが含まれる場合、次のようにします。

      filter = [ "a/sda/", "a/sdb/", "a/sdc", "r/.*/"]
      

      同様に、コンピュートノードがオペレーティングシステムのディスクで LVM を使用している場合、それらのノードにおいて /etc/lvm/lvm.conf ファイルにあるフィルターも変更して、オペレーティングシステムのディスクのみが含まれるようにする必要があります。例えば、/dev/sda デバイスにオペレーティングシステムが含まれる場合、次のようにします。

      filter = [ "a/sda/", "r/.*/"]
      

コンポーネントの設定

注釈

設定ファイルのデフォルトは、ディストリビューションにより異なります。これらの既存のセクションとオプションを編集するのではなく、追加する必要があるかもしれません。また、設定のスニペットにある 省略 (...) は、保持すべきデフォルトの設定オプションを意味します。

  1. /etc/manila/manila.conf ファイルを編集し、以下の作業をすべて行います。

    • [DEFAULT] セクションで、 LVM ドライバーと NFS/CIFS プロトコルを有効にします。

      [DEFAULT]
      ...
      enabled_share_backends = lvm
      enabled_share_protocols = NFS,CIFS
      

      注釈

      バックエンドの名前は任意です。例として、このガイドではドライバー名を使用します。

    • [lvm] セクションで LVM ドライバーを設定します。

      [lvm]
      share_backend_name = LVM
      share_driver = manila.share.drivers.lvm.LVMShareDriver
      driver_handles_share_servers = False
      lvm_share_volume_group = manila-volumes
      lvm_share_export_ip = MANAGEMENT_INTERFACE_IP_ADDRESS
      

      MANAGEMENT_INTERFACE_IP_ADDRESS をストレージノードの管理ネットワークインターフェースの IP アドレスに置き換えます。通常は、アーキテクチャー例 にある 1 番目のノードは 10.0.0.41 です。

インストールの最終作業 に戻ります。

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