share ノードのインストールと設定

share ノードのインストールと設定

このセクションでは、 Shared File Systems サービス用の share ノードをインストールおよび設定する方法を説明します。

コンポーネントのインストールと設定

注釈

設定ファイルのデフォルトは、ディストリビューションにより異なります。これらの既存のセクションとオプションを編集するのではなく、追加する必要があるかもしれません。また、設定のスニペットにある 省略 (...) は、保持すべきデフォルトの設定オプションを意味します。

  1. パッケージをインストールします。

    # yum install openstack-manila-share python2-PyMySQL
    
  2. /etc/manila/manila.conf ファイルを編集し、以下の作業をすべて行います。

    • [database] セクションで、データベースのアクセス方法を設定します。

      [database]
      ...
      connection = mysql://manila:MANILA_DBPASS@controller/manila
      

      MANILA_DBPASS は Share File System データベース用に選択したパスワードで置き換えます。

    • [DEFAULT][oslo_messaging_rabbit] セクションに、RabbitMQ メッセージキューのアクセス方法を設定します。

      [DEFAULT]
      ...
      rpc_backend = rabbit
      
      [oslo_messaging_rabbit]
      ...
      rabbit_host = controller
      rabbit_userid = openstack
      rabbit_password = RABBIT_PASS
      

      RABBIT_PASSRabbitMQopenstack アカウント用に選択したパスワードで置き換えます。

    • [DEFAULT] セクションに以下の値を設定します。

      [DEFAULT]
      ...
      default_share_type = default_share_type
      rootwrap_config = /etc/manila/rootwrap.conf
      
    • [DEFAULT] セクションと [keystone_authtoken] セクションに、Identity サービスへのアクセス方法を設定します。

      [DEFAULT]
      ...
      auth_strategy = keystone
      
      [keystone_authtoken]
      ...
      memcached_servers = controller:11211
      auth_uri = http://controller:5000
      auth_url = http://controller:35357
      auth_type = password
      project_domain_name = default
      user_domain_name = default
      project_name = service
      username = manila
      password = MANILA_PASS
      

      MANILA_PASS は Identity サービスで manila ユーザー用に選択したパスワードで置き換えます。

    • [DEFAULT] セクションに my_ip オプションを設定します。

      [DEFAULT]
      ...
      my_ip = MANAGEMENT_INTERFACE_IP_ADDRESS
      

      MANAGEMENT_INTERFACE_IP_ADDRESS を share ノードの管理ネットワークインターフェースの IP アドレスに置き換えます。通常は、アーキテクチャー例 にある 1 番目のノードは 10.0.0.41 です。

    • [oslo_concurrency] セクションにロックパスを設定します。

      [oslo_concurrency]
      ...
      lock_path = /var/lib/manila/tmp
      

share サーバー管理のサポートの有無の設定

share ノードは、 share サーバーの処理を行うか行わないかの 2 つのモードに対応しています。どのモードが使えるかはドライバーのサポート方法に依存します。

オプション 1 では、 share 管理のドライバーサポートなしでサービスをデプロイします。このモードでは、サービスはネットワークに関連する処理は何も行いません。インスタンスと NFS サーバー間のネットワーク接続性は運用者が保証しなければいけません。このオプションでは LVM ドライバーを使用し、このドライバーでは LVM と NFS のパッケージが必要です。また、 manila-share という LVM ボリュームグループ用の追加のディスクも必要です。

オプション 2 では、 share 管理のドライバーサポートありでサービスをデプロイします。このモードでは、サービスが share サーバーを管理するのに Compute (nova)、 Networking (neutron)、 Block Storage (cinder) の各サービスが必要です。 share サーバーを作成する際に使用される情報は、共有用ネットワークとして設定されます。このオプションでは、 share サーバーの処理に対応した汎用ドライバーを使用します。また、 selfservice ネットワークをルーターに接続できる必要があります。

警告

バグにより、同じ share ノード上で両方のドライバーオプションを使用することはできません。詳しい情報は、 Configuration Reference の LVM ドライバーの節を参照してください。

以下のいずれかの選択肢を選んで、 share ドライバーを設定してください。その後、ここに戻り、 インストールの最終作業 に進んでください。

インストールの最終作業

  • Share File Systems サービスを依存サービスも含めて開始し、システム起動時に開始するように設定します。

    # systemctl enable openstack-manila-share.service
    # systemctl start openstack-manila-share.service
    
Creative Commons Attribution 3.0 License

Except where otherwise noted, this document is licensed under Creative Commons Attribution 3.0 License. See all OpenStack Legal Documents.