イメージの共有¶
イメージ提供者と利用者はどちらも OpenStack ユーザーやプロジェクトです。イメージ提供者はイメージの作成と共有を行い、イメージ利用者がサーバーの起動時に共有されたイメージを使用できるようにします。提供者が利用者にイメージを共有するには、利用者をイメージのメンバーにします。次に、利用者は、イメージのメンバーステータスを変更し、イメージの受理もしくは拒否を行います。受理されると、イメージは利用者のイメージ一覧に表示されます。利用者がイメージのメンバーであれば、イメージのメンバーステータスに関わらず、利用者はそのイメージを使用できます。ただし、利用者がそのイメージの ID を知っている必要があります。
注釈
OpenStack Image API では、イメージのメンバーステータスは 3 つの役割を果たします。
メンバーステータスにより、イメージが利用者のイメージ一覧に表示されるかが決まります。イメージのメンバーステータスが
accepted
の場合、そのイメージは利用者のイメージ一覧に表示されます。それ以外の場合、そのイメージはイメージ一覧に表示されません。この場合でも、利用者がイメージの ID を知っていれば、そのイメージを使用できます。利用者のイメージ一覧のフィルタリングに、メンバーステータスを使用できます。
メンバーステータスにより、提供者は利用者が共有されたイメージを見たかや応答したかが分かります。ステータスが
accepted
かrejected
の場合、利用者はその共有されたイメージを確実に見ています。ステータスがpending
の場合、利用者はそのイメージが共有されたことに気づいていないかもしれません。
イメージ提供者と利用者は、イメージ共有に関して異なる権限と責任があります。
イメージ利用者は、イメージにメンバーを追加したり、イメージからメンバーを削除したりしますが、イメージメンバーのメンバーステータスを変更することはできません。
イメージ提供者と利用者は、イメージのメンバーステータスを参照できます。イメージメンバーを一覧表示すると、提供者ではすべてのイメージメンバーが表示され、利用者では自分自身だけが表示されます。
イメージ利用者は自分のメンバーステータスを変更できますが、イメージメンバーとして自分を追加したり削除したりはできません。
イメージ利用者は、イメージの ID を知っていれば、メンバーステータスの値に関わらず、イメージ提供者から共有されたイメージからサーバーを起動できます。