データベースの作成と管理

データベースの作成と管理

Database は、リレーショナルデータベースと非リレーショナルデータベースの両方のエンジン向けにスケール可能な信頼できるクラウド展開機能を提供します。ユーザーは、複雑な管理作業を実行することなく、迅速かつ容易にデータベース機能を利用できます。

データベースインスタンスの作成

前提。 データベースインスタンスを作成する前に、デフォルトのデータストアを設定する必要があります。また、使用したいデータベースインスタンスの種類に応じた適切なフレーバーが必ず必要になります。

  1. デフォルトのデータストアを設定します。

    ダッシュボードは、インスタンスで使用する特定のデータストアを選択できないため、デフォルトのデータストアを設定する必要があります。そして、ダッシュボードは、インスタンスを作成するためにデフォルトのデータストアを使用します。

    1. /etc/trove/trove.conf を以下の行に追加します。

      default_datastore = DATASTORE_NAME
      

      データストアを作成するために trove-manage コマンドを実行するときに、設定する管理ユーザーで DATASTORE_NAME を置き換えます。 trove datastore-list コマンドを使用して、お使いの環境で利用できるデータストアを表示できます。

      例えば、MySQL データストアの名前が mysql に設定されている場合、このようになるでしょう。

      default_datastore = mysql
      
    2. コントローラーノードで Database のサービスを再起動します。

      # service trove-api restart
      # service trove-taskmanager restart
      # service trove-conductor restart
      
  2. フレーバーを検証します。

    使用したいデータベースインスタンスの種類に応じた適切なフレーバーが存在することを確認してください。

データベースインスタンスの作成。 デフォルトのデータストアを設定し、適切なフレーバーがきちんとあると、データベースインスタンスを作成できます。

  1. ダッシュボードにログインします。

  2. プロジェクト タブにある現在のプロジェクトから適切なプロジェクトを選択します。

  3. プロジェクト タブにおいて、データベース タブを開き、インスタンス カテゴリーをクリックします。すでにお使いの環境に存在するインスタンスが一覧表示されます。

  4. インスタンスの起動 をクリックします。

  5. データベースの起動 ダイアログボックスに以下の値を指定します。

    詳細

    データベース名: データベースインスタンスの名前を指定します。

    フレーバー: インスタンスに応じた適切なフレーバーを選択します。

    ボリューム容量: ボリューム容量を選択します。GB 単位で指定します。

    データベースの初期化: データベースを初期化します。

    オプションとして、作成するデータベースの一覧を CSV で指定します。例:

    database1database2database3

    初期管理: 初期管理ユーザーを作成します。このユーザーは、作成するすべてのデータベースにアクセスできます。

    パスワード: 名前をつけた初期管理ユーザーのパスワードを指定します。

    ホスト: オプションとして、ユーザーがこのホストのみから接続できるようになります。ホストを指定しない場合、このユーザーはどこからでも接続できます。

  6. 起動 ボタンをクリックします。新しいデータベースインスタンスがデータベース一覧に表示されます。

データベースのバックアップとリストア

データベースをバックアップし、Object Storage サービスにバックアップを保存するために、Database を使用できます。後から、元のデータベースが破壊された場合、データベースをリストアするために、バックアップを使用できます。リストア処理は、データベースインスタンスを作成します。

この例は、MySQL データベースをバックアップし、リストアする方法を示します。

データベースインスタンスのバックアップ方法

  1. ダッシュボードにログインします。

  2. プロジェクト タブにある現在のプロジェクトから適切なプロジェクトを選択します。

  3. プロジェクト タブにおいて、データベース タブを開き、インスタンス カテゴリーをクリックします。すでにお使いのシステムに存在するインスタンスが一覧表示されます。

  4. バックアップの作成 をクリックします。

  5. データベースのバックアップ ダイアログボックスに以下の値を指定します。

    名前

    バックアップの名前を指定します。

    データベースインスタンス

    バックアップしたいインスタンスを選択します。

  6. バックアップ をクリックします。新しいバックアップがバックアップ一覧に表示されます。

データベースインスタンスのリストア

ここで、元々のデータベースインスタンスが破損し、リストアする必要があると仮定します。新しいデータベースインスタンスを作成するために、バックアップを用いてリストアします。

  1. ダッシュボードにログインします。

  2. プロジェクト タブにある現在のプロジェクトから適切なプロジェクトを選択します。

  3. プロジェクト タブにおいて、データベース タブを開き、バックアップ カテゴリーをクリックします。利用可能なバックアップが一覧表示されます。

  4. 使用したいバックアップを確認し、バックアップのリストア をクリックします。

  5. データベースの起動 ダイアログボックスに、新しいデータベースインスタンスに適用したい値を指定します。

  6. データベースからのリストア タブをクリックします。この新しいインスタンスが適切なバックアップからリストアされていることを確認します。

  7. 起動 をクリックします。

    新しいインスタンスがデータベースインスタンス一覧に表示されます。

データベースインスタンスの更新

データベースのボリューム容量やフレーバーなど、データベースインスタンスのさまざまな特徴を変更できます。

インスタンスのボリューム容量の変更方法

  1. ダッシュボードにログインします。
  2. プロジェクト タブにある現在のプロジェクトから適切なプロジェクトを選択します。
  3. プロジェクト タブにおいて、データベース タブを開き、インスタンス カテゴリーをクリックします。すでにお使いのシステムに存在するインスタンスが一覧表示されます。
  4. 作業したいインスタンスを確認します。アクション 列にあるドロップダウンリストを展開し、ボリュームのリサイズ を選択します。
  5. データベースボリュームのリサイズ ダイアログボックスに、インスタンスに適用したい新しい容量を表す整数を 新しい容量 に入力します。容量は GB 単位で表現します。また、新しい容量は現在の容量より大きくする必要があります。
  6. データベースボリュームのリサイズ をクリックします。

インスタンスのフレーバーの変更方法

  1. ダッシュボードにログインします。
  2. プロジェクト タブにある現在のプロジェクトから適切なプロジェクトを選択します。
  3. プロジェクト タブにおいて、データベース タブを開き、インスタンス カテゴリーをクリックします。すでにお使いのシステムに存在するインスタンスが一覧表示されます。
  4. 作業したいインスタンスを確認します。アクション 列にあるドロップダウンリストを展開し、インスタンスのリサイズ を選択します。
  5. データベースボリュームのリサイズ ダイアログボックスの 新しいフレーバー 項目にあるドロップダウンリストを展開します。インスタンスに適用したい新しいフレーバーを選択します。
  6. データベースインスタンスのリサイズ をクリックします。
Creative Commons Attribution 3.0 License

Except where otherwise noted, this document is licensed under Creative Commons Attribution 3.0 License. See all OpenStack Legal Documents.